websatou photo life

いつもカメラ(Google Pixel8pro)を持ち歩いて生活の景色を撮ってはのせている日記です。

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過剰な消費が期待できない市場社会

先日学校でNHKの撮影がありました
木工科に在籍されていたことがある
建築家の中村好文さんの特集で使う映像だそうです。


失礼ながら自分は建築家や
デザイナーの歴史やら名前というのに疎くて
この学校に入ってからハンスウェグナーや渡辺力
バウハウスなんて言葉を知った程です


当然、中村好文さんも知らなかったのですが
ネットや図書館で検索してみると
かなり著名な方であることが判明。


そういうわけでここ最近は中村好文さんの本ばかり読んでいるのですが
柏木博+中村好文著 「普請の顛末」にこんな文章がありました


普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

日用品や家具や自動車のデザインが次々にモデルチェンジされるようになったのは、1930年代のアメリカにおいてであった。
モデルチェンジを市場活性化のための手法として導入した。そうした手法によって、消費のサイクルが加速されるようになるわけだが
戦後の日本では、それが非常に過剰になってしまった。
家具や日用品のモデルチェンジをあまりせず。長期間同じ物を出し続けていくということは、「過剰な消費が期待できない市場社会」をうけいれるということだ。市場がさほど活性化される必要はないというとを肯定的にみていかないかぎり、ものを長く使う生活は一般化しにくいだろう。


1970年代後半あたりまでは、クルマくらいの耐久消費財が限度だろうと思われていた。


しかし、日本では、70年代後半あたりから、住宅までもがモデルチェンジの対象となりはじめたのである。


一部抜粋

人間の営みが地球の自浄能力を超えたのも同じく1970年後半だそうで


「過剰な消費が期待できない市場社会」を受け入れれば
地球全体のあらゆる問題をかなり緩和することができると思います


この話が自分の頭の片隅にずっと居座っていたのですが
今日、渋滞する道を抜け図書館に本を返し近所のスーパーで買い物して
人であふれるマクドナルドとヤマダ電機をみて思いました


「あぁ無理だな」と
(自分も膨大な量の消費者の一人です)


政治からなにから企業の利益誘導無しには考えられない世の中


中村好文さんはこのような状況があって
長く住み継げる構造、設計の家を作っているように
自分も身の回りに関することから行動していけば
世の中変わるかな、もう遅いかな..。


危機的な状況まで追い込まれないと
社会構造を変えるのは無理なのでしょうか。

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